相続登記情報館トップ相続事例集相続手続の名義変更はどれから?

相続手続の名義変更はどれから?

相続が開始したときの名義変更は何からすればいいの?
名義人が亡くなって相続が開始したとき、何から名義変更をしたらいいでしょうか。

名義変更では、預貯金、クルマ、株、生命保険や不動産が一般的には多いのではないでしょうか。相続税の申告が必要になる場合もあるでしょう。
このうち、どれから名義変更をしたらよいでしょうか。その順番です。

まず、考えられることは、急いで名義変更をしたいもの、でしょう。
お金が早く必要な場合は、お金に換えられるものからということになるでしょう。
これは、当然ながら、預貯金です。
生命保険は、受取人が決まっている場合は、即、お金に換えられるので、難しくはありません。
生命保険会社に連絡して、用意する書類も多くないので簡単です。

次に考えることは、お金を急いで必要としない場合です。相続税の申告を含めて。
この場合も、相続による名義変更をするときに共通する書類を考える必要があります。
その書類は、亡くなった方、被相続人に関する戸籍関係の相続証明書を集めます。
この被相続人の戸籍関係の書類は、亡くなる前の過去に遡って集める必要があるので、結構大変です。取得する役所も遠方にあると、もう一度取寄せるのは大変です。
普通、それぞれ1通ずつ集めると思います。ですが、実際、相続の名義変更は、いくつかあるので、1通ずつで足りるのか、という問題があります。
場合によっては、同じものを何通も用意しなければならない場合があります。

そこで、名義変更で合計何通ずつ必要なのかを調べる必要があります。
やみくもに同じものを何通も取得しては、費用がかさむだけです。
除籍謄本1通とるだけで750円かかるので、いろんな手続きがあると、取得する費用だけで、だいぶかかることになるからです。

名義変更する手続き先の金融機関や会社、役所に問い合わせをして、コピーで済むものなのか、原本が絶対必要なのかを確認した方がいいでしょう。そうすると、取得する費用は必要最小限で済みます。

基本的には、役所は原本を返してくれません。会社や金融機関は、原本とコピーを提示すれば、原本を返してくれます。ですが、印鑑証明書は、返してくれないのが普通です。
役所の中でも、相続登記を申請する登記所では、原本還付手続きというのがあるので、印鑑証明書を含めて原本を返してくれます。

車の名義変更では、陸運局は原本を返してくれません。ですが、ディーラに査定してもらって、その車の査定価格が100万円以下であれば、簡易な方法で名義変更ができるので、100万円もしない車は、この簡易な方法を選択した方がいいでしょう。

結局、どういう順番で名義変更したらいいか、というと、この場合、お金を急いで必要としない場合ですが。
印鑑証明書も含めて、相続証明書を全て返却してくれる登記所から名義変更をした方がいいでしょう。
その後に、基本的に原本を返してくれる預貯金、株、生命保険の手続きをします。
最後に、原本を返してくれない車(陸運局)、相続税の申告(税務署)の順番でするのがいいでしょう。
このようにみてくると、上の例では、相続証明書の原本は合計2通ずつ用意しなければならないことになります。

最後に、印鑑証明書は、基本的に本人しかとることができないので、もし、遺産分割で印鑑証明書が何通か必要なときは、あらかじめ合計何通必要なのかを確認して、ほかの相続人に用意してもらうようにしたほうがいいでしょう。
そうしないと、印鑑証明書が必要になるたびに、また印鑑証明書が必要だから用意して、というと、ほかの相続人が疑心暗鬼になります。書類に実印をもらうのも一度に終わらせるようにした方がいいでしょう。

参照:相続手続の順番と専門家への依頼