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遺言書作成の意思能力

80歳位の方の遺言書(公正証書遺言)を作成してほしいという相談です。

その方は、老人ホームに入っていて、現在、骨折して病院で手術を受け、病院から、リハビリして治る状態ではないので、施設に戻すように、といわれています。

その80歳の人がどういう状態か質問したところ、字が書けない状態で、相談に来られた人との会話は50%くらいしか理解できず、認知症が進んでいる状態のようです。

こういう状態の人が遺言する場合、公証人がこれを認めるか、という問題です。

公正証書遺言の場合、証人2人も必要なので、証人も遺言する人が真実、その意思があることを確認する必要があるので、50%くらいしかわからない状態では、遺言書を作成するのは、むずかしい状況です。

認知症が進行している方の場合、そのときどきによって、良い状態の時もあれば悪い状態のときもあります。

相談に来られた人の場合、80歳の方は、骨折して手術を受けているので、精神的にはかなり落ちている状態です。
また、入院しているので、人との会話がほとんどなく、身体が思うように動かず、この先どうなるのか不安な気持ちでいるので、認知証は進みやすくなります。

このような状況で、公証人と面談しても、難しいと思われます。
認知証の方の場合、施設に戻って、人と会話したり、歌ったり、日常的な生活をすることによって、精神的に安定し、認知症が改善することは、よくあることです。

このように、遺言書を作成する場合は、遺言する人の意思能力があるか、ということが重要なので、遺言書を作成するのであれば、早めにすることをお勧めします。

早めにできないので、このような状況になってしまった、とも言えますが、早めにできないのではなく、問題があれば、後々のことを考えて、正直に話し解決しておくことが必要です。