相続放棄と第二順位相続人への連絡(相続相談)

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相続放棄と第二順位相続人への連絡(相続相談)

【質問】
被相続人には、「生前の借金があるようなので」、自分たち(第1順位の相続人)に請求されるおそれがあります。
被相続人には、プラスの遺産がありませんので、家庭裁判所への相続放棄の申述を考えています。
この場合、第2順位(次順位以降)の相続人に、自分たちが相続放棄したことを連絡して、第2順位(次順位以降)の相続人にも相続放棄の申述をしてもらったほうがよいでしょうか。

第2順位(次順位以降)の相続人は、被相続人のプラス・マイナスの遺産についての認識はありません。
また、自分が相続放棄した場合、借金の債権者に、相続放棄したことを連絡、通知した方がよいでしょうか?

【答え】
第1順位の相続人と第2順位(次順位以降)の相続人が交流があるのかどうかで分けて考えた方がよいでしょう。
被相続人の生前の借金を請求されるおそれがあるのであれば、家庭裁判所に相続放棄の申述をした方がよいでしょう。

第1順位の相続人と第2順位(次順位以降)の相続人が交流がある場合

被相続人の借金が明らかにある場合

第1順位の相続人と第2順位(次順位以降)の相続人が交流がある場合で、被相続人の借金が明らかにある場合、第1順位の相続人が家庭裁判所への相続放棄の申述をする予定があることを伝えた方がよいでしょう。
伝えない場合、後になって『なんで話してくれなかったの。』と言われるかもしれないからです。

この場合、第1順位の相続人は、基本的に相続開始(被相続人の死亡日)から3か月以内に相続放棄の申述を家庭裁判所に申し立てる必要があります。

第2順位(次順位以降)の相続人は、第1順位の相続人が相続放棄の申述した後に相続放棄の申述をすることになりますので、第1順位の相続人が相続放棄の申述をする前に相続放棄の申述を申立てることができません。
第2順位(次順位以降)の相続人は、自分に相続権があることを知った時から3か月以内に家庭裁判所に相続放棄の申述を申立てることになります。
自分に相続権があることを知った時とは、第1順位の相続人から相続放棄の申述をしたことを伝えられた時(かつ被相続人に借金があることを知った日)です。

(相続の承認又は放棄をすべき期間)
第九百十五条 相続人は、自己のために相続の開始があったことを知った時から三箇月以内に、相続について、単純若しくは限定の承認又は放棄をしなければならない。ただし、この期間は、利害関係人又は検察官の請求によって、家庭裁判所において伸長することができる。
 相続人は、相続の承認又は放棄をする前に、相続財産の調査をすることができる。

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この場合、自分が相続放棄した場合、借金の債権者に相続放棄したことを連絡、通知しなくても、債権者から連絡がありますので、その時に、家庭裁判所から郵送された「相続放棄申述受理通知書」のコピーを債権者に郵送します。

被相続人の借金が明らでない場合

第1順位の相続人と第2順位(次順位以降)の相続人が交流がある場合で、被相続人の借金が明らかでない場合、相続放棄の申述を申立てるつもりの場合は、第1順位の相続人が家庭裁判所への相続放棄の申述をする予定があることを伝えた方がよいでしょう。
そのほかのことは前述したことと同じです。

第1順位の相続人と第2順位(次順位以降)の相続人が交流がない場合

第1順位の相続人と第2順位(次順位以降)の相続人が交流がない場合で、第2順位(次順位以降)の相続人の所在を知らない場合、被相続人の借金が明らかにある場合でもない場合も同じです。

この場合、第2順位(次順位以降)の相続人の所在を探し出してまで、第1順位の相続人が家庭裁判所への相続放棄の申述をする予定があること(申述したこと)を伝える必要はないでしょう。

第2順位(次順位以降)の相続人が、被相続人の生前の借金について知らないので、自分が相続人となったこと(相続権があること)を知った時から3か月を過ぎた後に、債権者から請求があった場合にも相続放棄の申述をすることができます。

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