相続と遺贈を同一不動産で登記する方法(順番)

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相続と遺贈を同一不動産で登記する方法(順番)

事例
同一不動産について、遺言書に次の内容が書かれています。
法定相続人Aさんには持分2分の1を相続させ、法定相続人ではないBさんには持分2分の1を遺贈する。

この場合、どのような方法(順番)で登記すればよいでしょうか。

「相続」による場合、被相続人の所有権の一部や持分の一部を登記することができません。
基本的に、「相続」による場合は、被相続人の所有権の全部や持分の全部を移転することになっています。

そのため、上記事例で、最初に、「相続」によって、法定相続人のAさんに所有権の一部を移転することができません。

そこで、最初に、「遺贈」によって、法定相続人ではないBさんに、持分2分の1について所有権の一部を移転します。(登記の目的:所有権一部移転)

次に、「相続」によって、法定相続人Aさんには、持分2分の1について「被相続人」の持分を全部移転します。(登記の目的:被相続人(の氏名)持分全部移転)

(上記は、平成26年、横浜地方法務局港北出張所で登記)

参考
上記事例の場合の登録免許税の税率(令和3年6月1日現在)
「相続」を原因とする場合、登録免許税の税率は、固定資産評価価格の0・4%。
「遺贈」を原因とする場合、登録免許税の税率は、受遺者(遺贈を受ける人)が法定相続人であれば、評価価格の0・4%。
「遺贈」を原因とする場合、登録免許税の税率は、受遺者(遺贈を受ける人)が法定相続人でないときは、評価価格の2・0%。

遺言書を作成するとき、相続人に「相続させる」をまず書いて、次に相続人以外の人に「遺贈する」と書くのが普通です。相続登記(不動産名義変更)を申請するとき、遺言書に書いてある順番に登記するのが自然だと考えるのが普通です。
でも、こと相続登記に関しては、「相続」が被相続人の権利の一部を登記できないことから、登記する順番を反対にして、「遺贈」でまず登記した後、「相続」で登記することになります。

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