相続登記をしないで分筆登記ができる

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相続登記をしないで分筆登記ができる

相続が開始して、例えば、被相続人の子3人の法定相続人で、この土地を分ける場合の方法です。

この場合の基本的な方法は、まず、3人の法定相続人、それぞれ3分の1ずつの法定相続分で相続登記をします。次に、土地を3個に分ける分筆登記をします。

土地を3個に分割しますと、地番が3つになり、登記記録(登記簿)が3つできます。
それぞれ3つの登記記録(登記簿)は、所有権や所有権以外の権利に関する登記記録の内容が同じものとなります。
所有権でいえば、法定相続分による相続登記がされていますので、3つの登記記録には、所有者の欄に、共有者として、3人の住所と氏名、持分3分の1が記載されます。

この段階では、土地は3個に分割されているけれども、登記記録には、3人の持分3分の1、氏名が記載されていて、共有状態です。
これを3人別々の単独所有とするには、遺産分割協議で、例えば、Aの土地は甲が、Bの土地は乙が、Cの土地は丙が取得するという遺産分割をします。

この遺産分割協議書に基づいて、登記の原因を「遺産分割」として、Aの土地については、乙、丙持分全部移転、という登記の目的で、甲に移転登記します。
この登記で、甲は、持分3分の2を取得することになります。
Aの土地全体を単独所有することとなります。

Bの土地については、甲、丙持分全部移転、という登記の目的で、乙に移転登記します。
乙も同様に、持分3分の2を取得することになります。
Bの土地全体を単独所有することとなります。

C の土地については、甲、乙持分全部移転、という登記の目的で、丙に移転登記します。
丙も同様に、持分3分の2を取得することになります。
Cの土地全体を単独所有することとなります。

こうすることによって、甲、乙、丙がそれぞれの土地を単独で所有することができます。
ただ、この方法では、登記の手続きが、①法定相続分による相続登記、②分筆登記、③遺産分割による移転登記、というように3段階の登記が必要になり、手間、時間、費用がかかります。
もっとも、土地を分割することの合意がなかなかできない場合など、法定相続人の間での話し合いが成立するまで時間がかかる場合は、この方法をとることもあります。

ですが、法定相続人の間での話し合いがまとまるのであれば、①の法定相続分による相続登記をすることなく、いきなり、②の分筆登記をした後、③の遺産分割による移転登記をすることができます。
この場合の③の遺産分割による移転登記は、登記の目的を単に、所有権移転、とし、登記の原因を「相続」とします。
こういう登記の方法をとることによって、手間や時間、費用の節約になります。

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