自筆遺言書(自筆証書遺言書)の検認手続

自筆遺言書(自筆証書遺言書)の検認手続(全国対応)

被相続人の遺言者が自分で作成した自筆証書遺言書は、基本的に、家庭裁判所で検認手続をします。家庭裁判所の検認手続の証明書の自筆証書遺言書で各種相続手続をします。検認手続の証明文のない自筆証書遺言書では、各種相続手続を行うことができません。
ただし、法務局の保管制度を利用したときは家庭裁判所の検認手続は必要ありません。
ここでは、単に、被相続人の遺言者が自分で作成した自筆証書遺言書について説明します。

公正人役場で作成した公正証書遺言書は、家庭裁判所の検認手続をする必要はなく、被相続人の相続開始後、直ちに、相続手続をすることができます。

自筆証書遺言書が封印されているときは、事前に開封しないで、家庭裁判所での検認手続で開封します。(封印されていない場合は、遺言書の写しを検認申立時に家庭裁判所に提出します。)

検認手続では、相続人全員が家庭裁判所で立会います。(必ずしも、法定相続人全員が立ち会う必要はありません。)
家庭裁判所は、法定相続人が立ち会う機会を与えるため、立ち会う日時を通知します(郵送)。
申立人は、基本的に立ち会います。

遺言書検認の申立先の管轄の家庭裁判所は、遺言者(被相続人)の最後の住所地の家庭裁判所です。
最後の住所地が横浜市内であれば横浜家庭裁判所です。

遺言書検認の申立書は、家庭裁判所に持参することも郵送することもできます。

家庭裁判所に支払う手数料は、遺言書1通について800円です。
800円は、収入印紙を申立書に貼付します。
そのほかに、家庭裁判所が相続人に通知するための郵便切手代がかかります。
法定相続人の人数により異なります。一人当たり84円ほどです。
郵便切手代は、申立てる前に家庭裁判所に確認します。手続完了後、余れば返却してくれます。
横浜家庭裁判所の場合、相続人が4人であれば、84円切手が6枚必要です。(84円×(相続人の人数+2)枚)
横浜家庭裁判所の予納郵券を参考にしてください。

家庭裁判所に申立書を提出するために必要な書類 

  1. 申立人、法定相続人全員の戸籍謄本  各1通
  2. 申立人、法定相続人全員の住民票   各1通(申立書に正確な住所を記載するために必要です。)
  3. 遺言者(被相続人)について、出生から亡くなった時までの戸籍の証明書 各1通
  4. 遺言者(被相続人)について、住民票の除票(本籍・筆頭者の記載のあるもの) 1通
  5. 遺言書の写し(遺言書が封印されていない場合)
    遺言書原本は、検認の立会いのときに家庭裁判所に持参します。遺言書の原本に家庭裁判所が検認の証明書を付けて、当日返却してくれます。(家庭裁判所での作業時間:約1時間)

上記書類の原本を返却してもらいたいときは、すべて写しをとって、遺言書の申立書を家庭裁判所に提出する時に一緒に、原本とコピーを提出します。原本還付の申請書も提出します。

なお、原本還付の申請書は、家庭裁判所により異なりますので、申立先の家庭裁判所でご確認ください。
横浜家庭裁判所の場合は、次を参考にしてください。
「戸籍等の原本返却について」の項目に、次の記載があります。
 「遺産分割,遺留分侵害額請求(遺留分減殺請求),遺言書検認,相続放棄(第二順位相続人及び第三順位相続人からの申述),遺産分割を理由とする未成年者の特別代理人選任,相続財産管理人選任の各事件について,戸籍(除籍,改製原戸籍)謄本の原本の返却を希望されるときは,原本及びその写しに原本返却申請書(エクセル:11KB)を添えて提出してください。」

家庭裁判所に遺言書の検認を申立てた時の手続

申立てから約1か月以内に、家庭裁判所から法定相続人全員宛てに、遺言書検認の立会いの日時を指定した通知がなされます(郵送)。相続人全員が出席する必要はありません。遺言書を確認したい人が出席します。
申立人は、基本的に、立会う必要があります。
立会いの日時に、遺言書を持参して、検認手続をします。
遺言者(被相続人)の自筆を証明するものがあれば、これも持参します。
立会い終了後当日(1時間以内)、家庭裁判所の書記官が、遺言書に検認手続終了の証明書をつけてくれます。このための交付申請は必要ありません。

遺留分のない兄弟姉妹にも通知される

例えば、被相続人の相続人が、その配偶者と被相続人の兄弟姉妹の場合、配偶者が遺言書の検認手続を申立てた場合は、「遺留分のない」兄弟姉妹にも家庭裁判所は通知します。
遺言書で「全ての遺産を配偶者に相続させる。」と記載されている場合であっても、検認手続が必要となります。これは、「遺留分のない」兄弟姉妹も法定相続人であるので、遺言書の内容を確認する機会を与える必要があるからです。

司法書士に依頼する場合

検認申立てを司法書士に依頼する場合、司法書士は家庭裁判所での手続について代理人となれませんので、申立書の作成と提出(持参または遠方の家庭裁判所には郵送)のみとなります。
当事務所の司法書士報酬は、66,000円(消費税込み)です。横浜家庭裁判所であれば、検認手続当日、同行します。費用については、相続登記費用追加報酬でご確認ください。
当事務所では、遺言書の検認手続は全国対応です。

自筆証書遺言書検認手続の手順(当事務所に依頼される場合)

当事務所に自筆証書遺言書の検認手続を依頼される場合の手順、次のとおりです。

(お客様)
  上記「 家庭裁判所に申立書を提出するために必要な書類 」を当事務所にご郵送いただきます。
(当事務所)
  家事審判申立書(遺言書の検認)を作成します。作成した申立書などを郵送します。
(お客様)
  申立書などに署名・押印のうえ、当事務所にご返送いただきます。
(当事務所)
  申立書などを家庭裁判所に提出します。
  申立書の控えと請求書を郵送します。
(家庭裁判所)
  家庭裁判所が申立人に、家庭裁判所に出頭していただくご希望の日時について、連絡します。
  家庭裁判所が法定相続人全員に対して、裁判所に出頭する日時を連絡します。(郵送)
(お客様)
  家庭裁判所に出頭する日時が決まりましたら、当事務所に連絡していただきます。
(お客様)(当事務所(横浜家庭裁判所の場合)
  家庭裁判所に出頭する日時に、家庭裁判所に出向きます。
  持参していただく書類と印鑑は、次のとおりです。
   ① 印鑑:申立書に押印した認印
   ② 遺言書の原本
  申立人の待合室で、担当官から呼び出しがあるまで待機します。
  出頭した相続人立ち合いのもと、遺言書を確認します。
  家庭裁判所が遺言書に証明文を付けてくれます。(作業時間:約1時間)
(お客様)
  遺言書で各種相続手続ができるかどうかを確認します。
  各種相続手続を行います。

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