相続登記申請書の書き方

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相続登記申請書の書き方

以下は、相続登記申請書の見本です。
相続登記の主な申請書を記載します。登記所に紙申請で行うときの見本です。
登記申請書用紙は、A4版(縦)コピー用紙で可、すべて手書きでも可、横書きです。
登記申請の方法については、相続登記申請の仕方を参考にしてください。
登記申請書については、法務省のサイトにもありますので、不動産登記の申請書様式についてを参考にしてください。
「登記の原因」については、相続登記の意味を参考にしてください。

ケース1 不動産:土地・建物 被相続人横浜太郎が全部を所有

被相続人:横浜太郎  相続人:B横浜花子

               登記申請書
登記の目的    所有権移転
原   因    令和  年  月  日 相続                    
相続人      (被相続人 横浜太郎)
          (Bの住所)神奈川県横浜市中区関内
          (Bの氏名)横浜 花子 ㊞  登記識別情報の発行を希望する  
添付書類
  登記原因証明情報   住所証明情報   評価証明情報           
令和  年  月  日申請 (横浜)地方法務局(神奈川)出張所・支局 御中
課税価格   金   円                                 
登録免許税  金   円                                 
不動産の表示                                       
 所   在  神奈川県横浜市中区関内 丁目       
 地   番    番
 地   目  
 地   積    ・  平方メートル
          この価格 金  円                         
 所   在  神奈川県横浜市中区関内 丁目   番地   
 家屋番号     番
 種   類  居宅  
 構   造  木造スレート葺2階建
 床 面 積  1階   ・  平方メートル
        2階   ・  平方メートル
          この価格 金  円   

相続の日付は、被相続人横浜太郎の死亡日
相続人横浜花子の印鑑は、認印で可、シャチハタは不可
「登記原因証明情報」の中に、次の書類が含まれる
 → 相続関係説明図、被相続人の除票(住民票の除票)、除籍謄本など相続証明書、遺産分割協議書
   横浜花子のほか法定相続人の戸籍謄本、住民票、印鑑証明書
 → 相続関係説明図以外の書類はコピーし、原本還付手続が必要。原本還付手続で相続関係説明図以外の書類を返却してくれる。
「住所証明情報」
 → この住所証明情報は、名義人となる相続人横浜花子の住民票
    原本の返却を希望する場合は、コピーを付けて原本還付手続きが必要
「評価証明情報」
 → この評価証明情報は、固定資産税の評価証明書
    原本の返却を希望する場合は、コピーを付けて原本還付手続きが必要
「課税価格」は土地と建物の評価価格の合計金額で、1,000円未満を切り捨てて記載
「登録免許税」の税率は、0・4%(登記原因が「相続」)
  課税価格(評価価格)×0・004=登録免許税  100円未満を切り捨てて記載
「不動産の表示」は、登記記録(登記簿)に記載されているとおりに記載
「この価格」は、土地、建物、それぞれの評価証明書に記載されている価格(評価価格)を1円単位まで記載

ケース2 不動産:土地・建物 被相続人横浜太郎が一部を所有(共有)

被相続人横浜太郎の持分を3分の1(例)として 相続人横浜花子

                  登記申請書
登記の目的    横浜太郎持分全部移転
原   因    令和  年  月  日 相続                    
相続人      (被相続人 横浜太郎)
          (Bの住所)神奈川県横浜市中区関内
           持分3分の1
          (Bの氏名)横浜 花子 ㊞  登記識別情報の発行を希望する   
添付書類
  登記原因証明情報   住所証明情報   評価証明情報             
令和  年  月  日申請 (横浜)地方法務局(神奈川)出張所・支局 御中
移転した持分の
課税価格   金   円                                 
登録免許税  金   円                                 
不動産の表示                                       
 所   在  神奈川県横浜市中区関内 丁目       
 地   番    番
 地   目  宅地
 地   積    ・  平方メートル
          この価格 金  円                         
 所   在  神奈川県横浜市中区関内 丁目   番地   
 家屋番号     番
 種   類  居宅  
 構   造  木造スレート葺2階建
 床 面 積  1階   ・  平方メートル
        2階   ・  平方メートル
          この価格 金  円      

「登記の目的」は、横浜太郎持分全部移転
相続人横浜花子の名前の前に、横浜太郎が共有していた「持分3分の1」を記載
課税価格は、移転した持分の価格なので、「移転した持分の」を記載

相続の日付は、被相続人横浜太郎の死亡日
相続人横浜花子の印鑑は、認印で可、シャチハタは不可
「登記原因証明情報」の中に、次の書類が含まれる
 → 相続関係説明図、被相続人の除票(住民票の除票)、除籍謄本など相続証明書、遺産分割協議書
   相続人横浜花子の戸籍謄本、住民票、印鑑証明書
 → 相続関係説明図以外の書類はコピーし、原本還付手続が必要。原本還付手続で相続関係説明図以外の書類を返却してくれる。
「住所証明情報」
 → この住所証明情報は、名義人となる相続人横浜花子の住民票
    原本の返却を希望する場合は、コピーを付けて原本還付手続きが必要
「評価証明情報」
 → この評価証明情報は、固定資産税の評価証明書
    原本の返却を希望する場合は、コピーを付けて原本還付手続きが必要
「課税価格」は土地と建物の評価価格の合計金額に持分3分の1を乗じた金額で、1,000円未満を切り捨てて記載
「登録免許税」の税率は、0・4%(登記原因が「相続」)
  課税価格(評価価格)×0・004=登録免許税  100円未満を切り捨てて記載
「不動産の表示」は、登記記録(登記簿)に記載されているとおりに記載
「この価格」は、土地、建物、それぞれの評価証明書に記載されている価格(評価価格)を1円単位まで記載

例えば、不動産が「所有権全部」と「持分〇分の〇」の2物件がある場合、これを1通の申請書で作成して、2物件を1件で登記申請することもできます。
この場合、司法書士は、通常、2件で別々に申請書を作成して申請します。理由は次のとおりです。これを1通の申請書で作成しますと、「登記の目的」、「権利者(申請人)の持分」、「登録免許税」、「不動産の表示」が混在して分かりにくくなるからです。

特に、申請された内容を「登記記録情報」に入力する登記所の担当官が、一々、「登記の目的」、「権利者(申請人)の持分」、「登録免許税」、「不動産の表示」を区別して、登記記録情報に入力しなければならなくなるからです。
そうしますと、誤記が生じてしまう確率が高くなります。登記完了後、司法書士の場合は、登記された内容を確認します。一般の方が登記された内容を確認することは意外と難しいものです。
登記された内容に誤記があった場合、登記所は訂正してくれますが、この誤記を早期に発見できればよいのですが、現在、登記申請書と附属書類(添付書類)は30年と定められていますので、30年を過ぎますと、登記申請書と附属書類で申請内容を確認することができなくなります。(登記の内容の誤記が、登記所の間違いなのか申請人の間違いなのかを確認できなくなります。)

この場合、登記の内容に誤記があった場合であっても、これを訂正するには、申請人の負担(登録免許税がかかる。)で更正登記という方法で訂正してもらうことになってしまいます。
登記の内容を申請人が更正登記の方法で直すことは意外と難しいものです。
ちなみに、平成20年以前に登記申請のあった登記申請書と附属書類の保存期間は10年です。そうしますと、平成20年以前に登記申請した場合、平成30年以降は、申請書の内容を確認できないことになります。

ケース3 不動産:マンション(敷地権付)

横浜太郎が専有部分の全部を所有
マンションの専有建物と土地の権利が一体として登記されている場合(敷地権付マンション)

被相続人:横浜太郎  相続人:横浜花子

                登記申請書
登記の目的    所有権移転
原    因   令和  年  月  日 相続                    
相続人      (被相続人 横浜太郎)
          (Bの住所)神奈川県横浜市中区関内
          (Bの氏名)横浜 花子 ㊞  登記識別情報の発行を希望する    
添付書類
  登記原因証明情報   住所証明情報   評価証明情報             
令和  年  月  日申請 (横浜)地方法務局(神奈川)出張所・支局 御中
課税価格   金   円                                 
登録免許税  金   円                                   
不動産の表示                                         
 一棟の建物の表示
  所   在  横浜市中区関内
  建物の名称  横浜マンション
 専有部分の建物の表示
  家屋番号
  建物の名称
  種   類
  構   造
  床 面 積    階部分   ・   平方メートル
         この価格 金  円                           
 敷地権の表示
  所在及び地番 横浜市中区関内
  地    目
  地    積   ・   平方メートル
  敷地権の種類 所有権  
  敷地権の割合 1万分の50
          この価格 金  円    

相続の日付は、被相続人横浜太郎の死亡日
相続人横浜花子の印鑑は、認印で可、シャチハタは不可
「登記原因証明情報」の中に、次の書類が含まれる
 → 相続関係説明図、被相続人の除票(住民票の除票)、除籍謄本など相続証明書、遺産分割協議書
   相続人横浜花子の戸籍謄本、住民票、印鑑証明書
 → 相続関係説明図以外の書類はコピーし、原本還付手続が必要。原本還付手続で相続関係説明図以外の書類を返却してくれる。
「住所証明情報」
 → この住所証明情報は、名義人となる相続人横浜花子の住民票
    原本の返却を希望する場合は、コピーを付けて原本還付手続きが必要
「評価証明情報」
 → この評価証明情報は、固定資産税の評価証明書
    原本の返却を希望する場合は、コピーを付けて原本還付手続きが必要
「課税価格」は、専有建物と土地敷地権割合の合計金額で、1,000円未満を切り捨てて記載
「登録免許税」の税率は、0・4%(登記原因が「相続」)
  課税価格(評価価格)×0・004=登録免許税  100円未満を切り捨てて記載
「不動産の表示」は、登記記録(登記簿)に記載されているとおりに記載
「この価格」は、専有建物は評価証明書に記載されている評価価格を、土地敷地権は土地全体の評価価格に敷地権割合を乗じて1円単位まで記載

ケース4 不動産:マンション(敷地権付でない) 

横浜太郎が専有部分の全部を所有 横浜太郎の持分は1万分の100(例)
マンションの専有建物と土地の権利持分が一体化していない場合通常2件で登記申請
 
被相続人横浜太郎  相続人横浜花子

               登記申請書 1/2
登記の目的    所有権移転
原    因   令和  年  月  日 相続                       
相続人      (被相続人 横浜太郎)
          (Bの住所)神奈川県横浜市中区関内
          (Bの氏名)横浜花子 ㊞  登記識別情報の発行を希望する      
添付書類
  登記原因証明情報   住所証明情報   評価証明情報                
令和  年  月  日申請(横浜)地方法務局(神奈川)出張所・支局 御中
課税価格   金   円                                   
登録免許税  金  円                                   
不動産の表示                                         
 一棟の建物の表示
  所   在  横浜市中区関内
  建物の名称  横浜マンション
 専有部分の建物の表示
  家屋番号
  建物の名称
  種   類  居宅
  構   造  鉄筋コンクリート造1階建
  床 面 積    階部分   ・   平方メートル

まず、1/2の登記申請書で、専有建物から作成
2/2で土地持分の登記申請書を作成

相続の日付は、被相続人横浜太郎の死亡日
相続人横浜花子の印鑑は、認印で可、シャチハタは不可
「登記原因証明情報」の中に、次の書類が含まれる
 → 相続関係説明図、被相続人の除票(住民票の除票)、除籍謄本など相続証明書、遺産分割協議書
   相続人横浜花子の戸籍謄本、住民票、印鑑証明書
 → 相続関係説明図以外の書類はコピーし、原本還付手続が必要。原本還付手続で相続関係説明図以外の書類を返却してくれる。
「住所証明情報」
 → この住所証明情報は、名義人となる相続人横浜花子の住民票
    原本の返却を希望する場合は、コピーを付けて原本還付手続きが必要
「評価証明情報」
 → この評価証明情報は、固定資産税の評価証明書
    原本の返却を希望する場合は、コピーを付けて原本還付手続きが必要
「課税価格」は、専有建物の評価価格で、1,000円未満を切り捨てて記載
「登録免許税」の税率は、0・4%(登記原因が「相続」)
  課税価格(評価価格)×0・004=登録免許税  100円未満を切り捨てて記載
「不動産の表示」は、登記記録(登記簿)に記載されているとおりに記載

               登記申請書 2/2
登記の目的    横浜太郎持分全部移転
原    因   令和  年  月  日 相続                       
相続人      (被相続人 横浜太郎)
          (Bの住所)神奈川県横浜市中区関内
          持分1万分の100
          (Bの氏名)横浜花子 ㊞  登記識別情報の発行を希望する      
添付書類
  登記原因証明情報(前件添付)   住所証明情報(前件添付)   評価証明情報
                             
令和  年  月  日申請(横浜)地方法務局(神奈川)出張所・支局 御中
移転した持分の
課税価格   金   円                                   
登録免許税  金  円                                   
不動産の表示                                         
  所    在  横浜市中区関内
  地    番
  地    目  宅地
  地    積   ・   平方メートル

相続の日付は、被相続人の死亡日
相続人横浜花子の印鑑は、認印で可、シャチハタは不可
「登記原因証明情報」は、1/2の登記申請書に添付してあるので、ここでは、「前件添付」と記載
「住所証明情報」は、1/2の登記申請書に添付してあるので、ここでは、「前件添付」と記載
「課税価格」は、土地全体の評価価格に土地持分を乗じた金額で、1,000円未満を切り捨てて記載
「登録免許税」の税率は、0・4%(登記原因が「相続」)
   課税価格×0・004=登録免許税  100円未満を切り捨てて記載
不動産の表示は、登記記録(登記簿)に記載されているとおりに記載

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