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20年以上前の「相続」の遺産分割協議

相続相談事例
20年以上前に「相続」を登記原因として、法定相続人名義に法定相続分で登記しました。今回、一部の相続人が取得したいと考えていますが、この場合、「遺産分割」を登記原因として登記することは可能でしょうか。

相続開始後、法定相続人の一部の人名義に名義変更する方法は、次の2パターンです。

  • 法定相続分で登記せずに、遺産分割協議を行い合意し、「相続」を登記原因として名義変更登記する方法
  • とりあえず一旦、法定相続分で登記し、その後、遺産分割協議を行い合意し、「遺産分割」を登記原因として名義変更登記する方法
    今回の相続相談事例は、後者の場合です。

登記の方法
一旦、法定相続分で登記し、その後、遺産分割協議を行い合意し、「遺産分割」を登記原因として名義変更登記する方法では、次の書類が必要となります。

例えば、法定相続人3名(ABC)の法定相続分で登記し、このうちAは相続取得しないことにし、BCが相続取得する場合を考えてみましょう。

この場合、次のように記載します。
登記の目的 A持分全部移転
原   因 年月日遺産分割
権 利 者 B・C
義 務 者 A

必要書類と印鑑は、次のとおりです。
義務者A:登記原因証明情報、権利証(登記済権利証または登記識別情報)、印鑑証明書、固定資産評価証明書、実印
権利者B・C:住民票、印鑑

「登記原因証明情報」は、登記原因証明情報の形式で作成してもいいし、遺産分割協議書の形式で作成しても問題ありません。

「登記原因証明情報」を遺産分割協議書で作成する場合、次の文言を記載します。
「これに伴い、平成年月日受付第号で登記したAの持分について遺産分割を原因としてB・Cに移転登記する。」

以上、平成29年、東京法務局府中支局で登記完了